「一身の心構え」 [日記・雑記]
子供達に伝えたいこと・・!<51>
「一身の心構え」
自分の一身の心構えをするには、
世間一般の人よりも一歩高い所に
立たないと、ちょうど
塵の中で着物を振るい、
泥の中で足を洗いすすぐように
少しもきれいにならないばかりか、
何時しか汚れに染まって、
どうしてそれを脱し離れて
高い所に達することが出来よう。
しかし、人中に出て世渡りするには、
それと反対に世人よりも一歩退いて、
控えめにしていなければ、
ちょうど”蛾”が火の中に
飛び込んで死に、雄羊が垣根に
角を引きかけて、進むことも退くことも
出来ないように、どうして安楽に
暮らして行くことが出来よう。
心は高尚に、世渡りは控えめにせよ・・
と言うのである。
世間の凡俗に堕して、下種卑劣に
成ってはならぬ。
心だけはしっかりと
高く持していなければ
ならない。しかし、そうかといって、
人中に出て世渡りして行くには、
あまりお高くとまって
倣慢に構えていたら、
世人から非難されるばかりだ。
人に一歩譲って、控えめ、
低目にしておれば危険が少ない。
合掌
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